Person

本質に迫る、たゆまぬ歩み。

共同通信社で働く人03
「今ここに、
たくましく生きる人間がいる」
ということを伝え続けたい。
写真・映像記者
松崎 未来
大阪支社 編集局 写真映像部
2019年入社
profile

大学では学生新聞部に所属し、カメラを担いでスポーツの取材などを行っていました。「実際に現場へおもむいて自分の目で見て記録するって楽しい」。 活動の中でそんな気持ちになったのが、この仕事を選んだきっかけです。中でも共同通信社は、大きな国際大会や社会事象に関する海外取材の機会が圧倒的に多いので、 自分の世界もキャリアも大きく広がりそうな印象を持ち、入社を決めました。

works

写真は勝ち負けがはっきりしているなと、いつも感じます。同じ時間、同じ現場にいて、同じ人物を撮っていたはずなのに、出来上がった写真を見比べると、 他のカメラマンに「負けた」と思わされることが多いです。駆け出しの私に足りない技術は何か。撮影した方に素直に聞いて、研究を続けています。
今日は18時からパ・リーグの日本シリーズ進出を決める試合。15時に球場について機材セット、最終確認。試合開始後は、撮影しながら送信。 21時半に勝敗が決まり、最終送信作業。24時に帰社。データ整理や配信写真の確認作業。26時に家路へ。 写真を見返しては、いつか「自分の方がいい写真を撮った」と思えるようにと、なにくそ根性で過ごす日々です。

vision

今、福島県の被災地での取材活動にやりがいを感じています。入社して最初の1年間を記者研修として福島支局に入り、 翌年も大阪支社のカメラマンとして東日本大震災をテーマに取材を続けてきました。現在も原発事故による被害は目に見えて残っており、 そこに暮らす人たちはさまざまな感情を抱え、風評被害に耐えながらも、たくましく生きています。先輩たちが手掛けてきた取材に自分も加わり、 そうした方々の苦しみや希望の片鱗を垣間見、「ここに生身の人間が生きているんだ」ということを国内外に配信し続け、風化が進まないように少しでも役に立ち続ける。 ビジョンが何かと問われれば、それが私のフィールドワークであり、目標と言えるかも知れません。 また、日々どのような取材においても「自分しか撮れていない写真」を残せるカメラマンにも成長したいですね。 切り取ったその一瞬の美しさや、かっこよさをとことん追求したい。その先に、世界的なスポーツの祭典という大舞台があれば、積み重ねた全てを思う存分に発揮したいと思います。

message

時には氷点下や炎天下の現場で、二度と訪れない瞬間を待ち、撮り逃せない一瞬にシャッターを切る。 そうして、誰も撮れていない写真を収めたときの興奮はもう他に代えがたく、心から「やっていてよかった」と思える仕事です。 少しでも興味があったらOBOG訪問でもいいですし、インターンシップでもいいですし、積極的にチャレンジしてみてください。 写真を撮ることが好きで、素直な方を待っています。

other person
一般記者(社会部)高野 舞 一般記者(政治部)植田 純司