Person

本質に迫る、たゆまぬ歩み。

共同通信社で働く人02
歴史が動く最前線に立ち、
多角的な視点で伝える。
一般記者
植田 純司
本社 編集局 政治部
2012年入社
profile

大学時代にアメリカへ留学した際、日系人を対象とした新聞社でインターンシップをする機会がありました。そこで、情報を正確に伝えることの重要性や、日本と海外を繋ぐメディアの役割の大切さを実感し、記者として働きたいと思うようになりました。さまざまな報道機関を調べる中で、速報性や国際性という影響力の大きさ、さらに自由な社風と風通しのよさに魅力を感じ、共同通信社への入社を決めました。

works

皆さんは、首相や内閣官房長官が記者会見の場で政策についての説明を行ったり、記者からの質問に答えたりというシーンをテレビで見かけたことがないでしょうか。 質問は主に政治部の記者が行っています。私は政治部で内閣官房長官番と呼ばれる仕事をしており、官邸クラブに所属し、内閣官房長官の動向を追いかけて取材をしています。 内閣官房長官は政権の要で、内閣の重要政策の調整や自然災害への対応など、担う役割が多岐にわたります。番としての私の主な業務は、 毎日午前・午後に行われる記者会見の対応や、内閣官房長官を追いかけながら政策の動きをいち早く取材し情報を伝えること、 あるいは水面下で行われる政権の動きや与野党の攻防などを探り伝えることです。しかし番記者だからといって、そのような情報を簡単に教えてくれるわけはありません。 いかに政治家との信頼関係を築き、独自の情報網を広げていくかが腕の見せどころ。そうして歴史が動く最前線に立ち会い、自分の言葉で社会に情報を伝えていくことに醍醐味を感じています。

vision

政治部は、外交・安全保障や経済政策、社会保障など幅広い政策分野を扱います。いずれも国民生活と密接に関わるテーマで、最近では新型コロナウイルス対策も重要な取材課題です。 政治の世界には必ず裏があります。政策の中身だけでなく、政府・与党がどのような過程を経て決定したのか、常に問題意識を持って内幕を描ける記者になりたいと思います。 粘り強く取材し、より多くの人に政治への関心を持ってもらえるような記事を書き続けたいです。

message

記者は名刺一枚で誰にでも会えます。取材中、まだ世に出ていない情報を最初に知ることもあり、刺激的で魅力的な仕事です。 一方で、相手が発する言葉を額面通りに受け取らない批判精神も不可欠です。多角的な視点で物事を捉えることが重要といえます。 就職活動では当意即妙な対応を求められる機会が多いため、学びのアンテナを張り巡らし、自分なりの考えを持つことが大切だと思います。 自問自答を繰り返し、悔いのない選択をしてください。

other person
一般記者(社会部)高野 舞 写真・映像記者 松崎 未来