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立川吉笑さんが大賞、若手落語家選手権

2023年度「公推協杯 全国若手落語家選手権」の本選を129日、東京の紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAで開きました。入門15年目までの落語家4人が熱演、観客と審査員の投票により、立川吉笑さんが大賞に決まりました。水谷亨社長が表彰状とカップを授与、助成団体である公益推進協会の福島達也理事長が賞金50万円(目録)を手渡しました。

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吉笑さんには副賞として、協力団体の東京かわら版から演芸専門誌1年分、協賛企業の森下仁丹から「鼻・のど甜茶飴」、東京・上野の呉服店「小池屋」から反物、静岡県川根本町茶業振興協議会から「川根茶」のティーバッグが贈られます。

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237月、10月、11月に東京で3回、8月に大阪で、計4回の予選を開き、各予選で勝ち抜いた吉笑さん、笑福亭笑利さん、柳亭信楽さん、春風亭一花さんの4人が本選に出場。それぞれ新作や古典の落語を披露し、観客を沸かせました。

吉笑さんは、新型コロナウイルス「COVID-19」をもじった「小人十九」という新作落語を披露。京都で生まれ育ち、東京の立川流に入った吉笑さんは、標準語と関西弁の双方を駆使し、江戸の人たちが上方の言葉に「感染」していく様子をおもしろおかしく演じました。演目名は、大きな「たる回船」で江戸にやってきた上方の19人が小さく見えたことと、ウイルスの名称を掛けたものです。

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コロナの渦中に、吉笑さんはこの新作を練り上げたとのことです。「いいことも悪いことも落語に変えて、お客さんに楽しんでもらいたい」と話しました。

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今大会は、公益推進協会の助成を受け、共同通信社が主催しました。東京かわら版、関西演芸推進協議会から協力、大和ハウス工業、日産自動車、森下仁丹、小池屋呉服店、静岡県川根本町茶業振興協議会から協賛をいただきました。