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都立国際高校写真展ー本社3階ギャラリーウオーク

本社(汐留メディアタワー)3階ギャラリーウオークで2月1日(木)から2月29日(木)まで、都立国際高校の生徒による写真展を開催します。新型コロナウイルス禍の後に高校生たちが何を感じて写真を撮ったのかを考える写真展です。
 
都立国際高校は都立高校としては唯一の国際学科を設置している学校で、目黒区の京王井の頭線駒場東大前駅近くにあります。海外で生まれ育ち日本で暮らす海外帰国生徒や外国人生徒が約3割を占め、出身国はおよそ50カ国になる多様性に富んだ高校です。ここ数年はミャンマーやウクライナ出身の生徒が増えるなど、国際情勢がダイレクトに反映されます。

写真の特徴の一つは言語を超えて共感できることです。授業の中に写真を学ぶ講座があります。物心ついたときからスマートフォン、SNSがある時代に育った生徒ですが、本格的なカメラを持って写真を学びたいという生徒も多く、人気のある講座です。授業は日本語ですが、生徒たちは英語や中国語などでコミュニケーションをとっていることが多く、そんな多様な文化を持った生徒たちが写真を学ぶことによって新しい表現ができるのではないかと思っています。

昨年5月に新型コロナウイルスによるさまざまな制限が緩和されてからはじめての写真展となります。およそ1年間、写真を学んだ生徒たちが写真で自分自身を表現していると思います。写真を通して分け隔てのないインクルーシブな社会、共に生きる、一人一人を大切にするとはどのようなことなのか改めて考える機会になればと思っています。

 東京都立国際高校特別講師                                                      共同通信編集委員

堀 誠