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大熊記者にボーン・上田賞

優れた報道により国際理解の促進に貢献した記者に贈られる2022年度のボーン・上田記念国際記者賞を、外信部の大熊雄一郎記者が受賞しました。共同通信記者の受賞は2年ぶりで、通算16人目となります。

中国の報道統制は近年急速に強まり、外国人記者は身の危険を感じながらの取材を強いられています。大熊記者はその厳しい環境下で情報の厚い壁に穴を開け、昨年10月の共産党大会の重要方針や人事を次々にスクープしたほか、習近平体制下で抑圧される人たちの声を丹念に拾い上げたことが評価されました。

3月24日に日本記者クラブで開かれた授賞式では、審査委員から「取材対象に肉薄しながら、取材対象と距離を置くことができるのが一級のジャーナリストの条件。この二つの条件を満たしている」と評価されました。大熊記者は「中国の極めて不透明な政治プロセス」の一端を明らかにしたいとの思いで取材を重ねた、と喜びを語りました。