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1964から2020へ 五輪で大変貌、定点から見た東京今昔

 汐留メディアタワー1階フォトオアシスで、「1964から2020へ−五輪で大変貌、定点から見た東京今昔−」を開催中です。4年前に都内で開催された「東京の半世紀−定点観測者としての通信社−」(新聞通信調査会主催)を参考に、今春、共同通信社が「東京の今」を撮影しました。写真アーカイブから厳選した1964年東京五輪前後の東京と同時にお楽しみください。この写真展は7月末まで展示予定です。

〜写真展あいさつ〜 
 53年前の1964年10月、東京五輪が開かれた。この一大催事を目標に、東京は大変貌を遂げた。東海道新幹線が開業し、羽田空港や競技場を結ぶ首都高速道路が開通、その空港をモノレールが結んだ。地下鉄が整備され、一般道も大幅に拡張されていった。前後して東京タワーや霞が関ビル、世界貿易センタービルも完成。こうして急ピッチで街の風景が入れ変わり、今の東京の原型が出来上がった。
 あれから半世紀を経て、2020年に再び五輪が東京にやってくる。都心部を中心に至る所で再開発が進み超高層ビルはまだ増えていく。タワーマンションも見慣れた風景となった。鉄道新線・新駅設置、道路建設など五輪を視野に入れた計画は目白押し。東京大変貌第2幕の青写真は目を見張るばかりだ。
 東京の半世紀前という昔と今を「定点」で対比してみた。「こんな風景があった」「懐かしい」「変わってしまった」など世代によって思いはさまざまだろうが、大変貌ぶりが明確に伝わる。ただ、首都高速道路は突貫工事で造られたため、川や掘割は容赦なく埋め立てられ、日本橋からは空がなくなり、歴史的景観も失われてしまった。
 3年半後、どんな大変貌を遂げているのだろうか。新しい街への期待が膨らむ一方、またも消え去る歴史的風景はどこかにあるのだろうか。8カ所の定点対比が東京の来し方行く末を考えるきっかけとなればと思う。
 この展示企画は、公益財団法人新聞通信調査会の協力で実現した。(ニュースアート委員会)

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