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「報道と読者」委員会

最新の会議日誌

第8回会議(朝鮮民主主義人民共和国による拉致事件)

 学習院大教授の紙谷雅子氏は、被害者の置かれた立場、事情を踏まえ「取材の難しさがほかの問題より格段に大きい。出てくる情報と期待されているのに出てこない情報があり、これを補う解説がますます必要だ」と、全体像を見据えた報道を求めた。元最高検検事の土本武司氏は、横田めぐみさんの長女や曽我ひとみさんの夫へのインタビューに批判があることなどを踏まえ、「取材はできる限りすべきだが、報道に際しては当事者への影響を考えた工夫も必要だ」と語った。

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帰国した拉致被害者

第7回会議(食の安全、鈴木宗男議員事件と検察捜査)

 評論家の内橋克人氏は、一連の牛肉偽装事件など食の安全にまつわる問題について「これまでの報道では規制緩和の視点が忘れられている。命や安全の問題が事前規制から事後チェックという流れに変わってしまった」と指摘した。 鈴木議員の逮捕・起訴については、土本氏が「日本の利権、金権政治を象徴する事件という意味で評価できる」と説明した。

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買い取り牛肉の検査風景

第6回会議(懇談取材問題、サッカーのワールドカップ)

 懇談取材問題では、非核三原則見直しの可能性を示唆した福田康夫官房長官の「政府首脳」発言が取り上げられた。評論家の内橋克人氏は「国民、社会の命運を左右するような重大事については本来、オフレコ発言はあってはならない」と強調。「取材慣行に甘えず、自主的な点検が必要だ」と、オフレコを最小限にするよう報道側の努力を要請した。

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釈明する福田官房長官

第5回会議(メディア規制法案、政治とカネ)

 評論家の内橋克人氏は「読者で、メディア規制法案の報道を自分たちの問題としてとらえている人は多くない」と指摘した。「政治とカネ」をめぐる報道で土本氏は、辻元清美前衆院議員の秘書給与流用疑惑などが週刊誌の報道で発覚したことを挙げ「潜在的な膿(うみ)を暴き出す意欲の問題だ」とした。

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廃案訴える作家たち

第4回会議(田中真紀子前外相更迭、内閣支持率急落、記者クラブ、集団的過熱取材)

 元最高検検事で帝京大教授の土本武司氏は、鈴木宗男衆院議員と外務省の関係について触れ「共産党が文書を入手し追及したが、政治家と官僚のおかしな関係をメディアが浮かび上がらせる努力をしてもよかったのではないか」と指摘した。 評論家の内橋克人氏は内閣支持率の低下を「膨らし粉がしぼんだだけ。これで小泉改革が遅れると懸念する声があるが、改革は正しいという大前提は疑わしい」と小泉改革の厳しい検証を求めた。

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心境語る田中前外相

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