日本のメダル数

北京五輪 開会式

北京五輪が閉幕 次回12年大会はロンドン

会場に立つ北島選手

北京五輪閉会式で日本の旗手を務める北島康介選手(中央)=24日夜、国家体育場

【北京24日共同】中国がアジアの大国としての威信を懸けて開催した第29回夏季オリンピック北京大会は24日、「鳥の巣」の愛称を持つ北京市北部の国家体育場で閉会式を行い、幕を閉じた。

五輪史上最多の204カ国・地域が参加した大会は、開幕直前に新疆ウイグル自治区で起きた警察官襲撃事件の影響などが懸念され、厳重な警備が敷かれた。大会前に不安視された大気汚染は大きな問題とはならなかったが、人権問題や報道統制などに対する批判が収まらないまま閉幕を迎えた。大会運営はほぼスムーズで、地元中国が金メダル獲得数で初の1位となった。

閉会式で日本選手団は、競泳男子平泳ぎで史上初の2大会連続2冠を獲得した北島康介(日本コカ・コーラ)が旗手を務めた。国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長が「本当に特別な大会だった」と北京五輪を評価し、閉会を宣言した。

五輪マークの花火

 閉会式で打ち上げられた五輪マークの花火=24日夜、五輪公園

日本は史上最多の576人の選手団を編成したが目標のメダル数には届かず、ロンドン五輪へ向けて世代交代が急務となった。競泳男子のマイケル・フェルプス(米国)が1大会個人史上最多の8個の金メダルを獲得し、陸上男子ではウサイン・ボルト(ジャマイカ)が短距離3種目をすべて世界新記録で制し、この大会の2大ヒーローとなった。

北京の郭金龍市長から次回2012年大会を開催するロンドンのジョンソン市長に五輪旗が引き継がれ、17日間燃え続けた聖火が消えた。

「本当に特別な大会」 IOCロゲ会長スピーチ

【北京24日共同】北京五輪閉会式での国際オリンピック委員会(IOC)ロゲ会長のスピーチ要旨は次の通り。

親愛なる中国の友へ

今夜、永遠に忘れることのない、輝かしい大会が終わりを迎えます。中国国民の皆さん、素晴らしいボランティアの方々、北京五輪組織委員会の皆さん、ありがとう。

この大会を通して、全世界が中国を知り、中国も世界を知りました。204の国と地域の選手が、まばゆいばかりの会場に集い、彼らのたぐいまれな才能に、私たちは心を打たれました。

新星が生まれました。スターたちが、再び私たちを興奮にいざないました。選手たちと歓喜や涙を共有し、その能力に驚きを覚えました。ここで目にした出来事は、長く心に残ることでしょう。

今夜ここに集まった選手たち。あなた方は社会の手本となる存在です。スポーツがもたらす融和、調和の力を見せてくれました。対立関係にある国の選手同士が、お互いを尊重し合う心に、(平和を希求する)オリンピックの精神は息づいています。それぞれの母国に戻っても、その心を失わないでください。

今大会は「本当に特別な大会」でした。

ここに第29回夏季五輪の閉会を宣言します。4年後、ロンドンに再び集い、第30回大会を盛大に開催しましょう。