小沢氏の政治資金問題 > ニュース一覧 > 記事詳細
自宅を出る民主党の小沢幹事長=4日午前9時28分、東京都世田谷区
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、東京地検特捜部は4日午後、政治資金規正法違反の疑いで告発されていた小沢氏を嫌疑不十分で不起訴とする。
会計責任者だった公設第1秘書大久保隆規容疑者(48)=公判中=が逮捕・起訴された西松建設の巨額献金事件から発展、建設業界も巻き込み1年近くに及んだ捜査は事実上終結する見通しだ。
特捜部は小沢氏の不起訴と同時に、規正法違反の罪で事務担当の私設秘書だった衆院議員石川知裕容疑者(36)を起訴し、大久保容疑者を追起訴。石川容疑者の後任だった元私設秘書池田光智容疑者(32)の刑事処分も決める方針。
捜査関係者によると、石川容疑者は取り調べで一時、小沢氏に報告、了承を受けた上での虚偽記入を供述。しかし、小沢氏の具体的な指示など深い関与を立証できず、刑事責任追及は困難との判断に至ったという。
複数の関係者によると、陸山会は2004年10月、小沢氏から4億円の資金提供を受け、東京都世田谷区の土地を約3億5200万円で購入。07年に4億円を小沢氏に返済した。
石川容疑者は、この4億円の収入と土地代支出を04年収支報告書に記入しなかった疑いで、大久保容疑者と池田容疑者は、共謀して07年に支出した4億円を同年の収支報告書に記入しなかった疑いでそれぞれ逮捕された。
関係者によると、3容疑者は虚偽記入容疑を認めているが、小沢氏は事情聴取で「経理の実務は秘書にすべて任せていた」と関与を否定した。
特捜部は、4億円に、岩手県奥州市の胆沢ダム(建設中)の下請け工事に参入した水谷建設(三重県桑名市)の「裏献金」5千万円が含まれるとみて、1月13日に本体工事元請けの鹿島などを家宅捜索。19日に捜索範囲を中堅ゼネコン山崎建設(東京)、宮本組(兵庫県姫路市)まで広げた。
石川容疑者らと小沢氏は「裏献金」を全面否定している。
(2010年2月 4日)
小沢民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が購入した土地に建てられた秘書の家族寮=7日、東京都世田谷区
家宅捜索が行われている小沢民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が入るビルの前には大勢の報道陣が詰め掛けた=13日午後5時32分、東京都港区赤坂