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■連覇に向けた戦い目前 原監督率いる侍ジャパン

 野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は、連覇に向けた戦いが目前に迫っている。日本球界にとって、昨年の北京五輪で惨敗した雪辱も懸かる今大会。原監督率いる「侍ジャパン」の"出陣"を前に、その戦力やライバルなどを探った。

(2009年3月 1日)

■先発陣は世界屈指の陣容 屋台骨背負うイチロー

 ▽投手陣

松坂

先発陣「3本柱」の1人、松坂

 先発陣は世界でも屈指の陣容を誇る。松坂、ダルビッシュ、岩隈の「3本柱」と左腕の杉内がその中心にいる。さらに球数制限があることを見据え、そのほかにも多くの先発タイプをそろえた。田中や小松、涌井、渡辺俊に内海...。本格派や技巧派、下手投げ、そして左腕とバラエティーに富んでいる。

 一方で救援投手は斎藤(レッドソックス)岩瀬(中日)と辞退者が相次ぎ、やや不安を抱えている。特に抑えは経験者が藤川と馬原しかいない。前回大会では大塚(当時レンジャーズ)が絶対的な存在として優勝に貢献しただけに、その確立は不可欠である。

ダルビッシュ

先発陣「3本柱」の1人、ダルビッシュ

 中継ぎも左腕が手薄で、本職は山口のみ。だが、当初候補に入っていなかった岩田の台頭が好材料で、内海にも適性が認められる。いずれにしても、必勝の継投パターンは戦いながら固めていく。

 ▽野手陣

屋台骨背負うイチロー

日本代表の核となるイチロー

 当然、今大会もイチローが核となる。投手を含めてもほとんどが自分より若い選手で、まさにチームの屋台骨を背負って立つ。前回はイチローしかいなかった米大リーグ所属の野手は、正捕手を務める城島に、岩村、福留といる。米国での2次ラウンド以降で、特に頼もしい存在になりそうだ。

 打線は米国やドミニカ共和国などに比べるとパワーで劣る分、粘り強い巧打と機動力で対抗する。宮崎合宿から青木、中島、イチローで上位打線を組み、小技も利く稲葉を4番に据えている。続いて村田、小笠原と左右のバランスを重視しつつ、下位にはメジャー勢を置き、どこからでも得点できる攻撃をもくろむ。

 本職は遊撃手の川崎が二塁や三塁、一塁手の内川が左翼も守るなど、選手が複数のポジションをこなせる。相手投手の左右に応じ、オーダーをきめ細かく変えることが可能だ。強打の捕手、阿部や盗塁のスペシャリストの片岡、外野守備に定評がある亀井ら脇役陣も充実。十分に「V2」を狙える布陣になっている。

(2009年3月 1日)

■バランス取れた米国 強力打線のドミニカ共和国

 ▽韓国

 北京五輪で金メダルを獲得。1次ラウンドで日本の最大のライバルだ。投手陣は金広鉉、柳賢振の両左腕が先発2枚看板。ヤクルトの林昌勇ら救援陣も充実している。打線は李鍾旭ら俊足ぞろいの上位がかき回し、李大浩や大リーガーの秋信守(インディアンス)ら中軸につなぐ。前回のWBCで2度、日本を破った金寅植監督の采配(さいはい)にも注目したい。

 ▽キューバ

 銀メダルを獲得した北京五輪代表メンバーが半分ほど残った。国際大会での実績などでは、他を圧倒する。ともに経験豊富なベテランのベラとラソの両右腕は健在。さらに、北京五輪には出場しなかったが、日本球界関係者らが警戒していた左腕チャップマンがついに代表入り。不気味な存在になりそうだ。

 ▽米国

 第1回大会で準決勝に進めなかった苦い経験を糧に、投打にバランスの取れた布陣で臨む。ジーター(ヤンキース)をはじめ、昨季のア・リーグ最優秀選手のペドロイア(レッドソックス)やナ・リーグ首位打者のC・ジョーンズ(ブレーブス)など内野手は豪華な顔ぶれ。投手陣も先発にサイ・ヤング賞投手のピービ(パドレス)など充実した戦力になっている。

 ▽ベネズエラ

 サイ・ヤング賞投手のサンタナ(メッツ)と、昨季無安打無得点試合を達成したザンブラノ(カブス)の欠場は痛いが、若手先発のヘルナンデス(マリナーズ)や抑えのロドリゲス(メッツ)など投手陣には実績十分の選手が名を連ねる。07年ア・リーグ首位打者のオルドネスにカブレラ(ともにタイガース)、アブレイユ(エンゼルス)らが並ぶ打線は強力だ。

 ▽ドミニカ共和国

 俊足強打のレイエス(メッツ)ラミレス(マーリンズ)から球界を代表する長距離砲のロドリゲス(ヤンキース)オルティス(レッドソックス)につながる打線は破壊力抜群。プホルス(カージナルス)は不出場だが、それでも力は米国以上だろう。投手は25歳のボルケス(レッズ)を中心に据える。ベテラン、マルティネス(昨季メッツ)の投球も楽しみだ。

(2009年3月 1日)